2016年5月29日
2016年5月29日 「赦し」 ルカによる福音書23章32~34節
「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:34)
26、27日(木、金)と、主要7カ国首脳会議(伊勢志摩サミット)が三重県で開催されました。それを終え27日(金)の午後には、現職のアメリカ大統領として初めて、オバマ氏が広島を訪れ、平和記念公園の原爆慰霊碑に献花しました。被爆された方々と話し、ハグする姿を見て、涙が溢れて仕方がありませんでした。あるTVで、被爆された女の方が、謝罪とか恨みとかを超えて、大統領には核廃絶をお願いしたいと言われていたのが心に残りました。この女性はこの言葉を発言されるまでに、どれだけの肉体的、精神的な苦しみを経て来られたのだろうかと思うと、胸が詰まります。人が、人を赦すことが出来ないで恨み続けるということは、その感情に支配されていると言えます。ある人は、それによって、その人に危害を加えたり、殺したりすることもあります。イエス様は、犯罪者として刑を受けるに相当する方ではありませんでしたが、十字架によって処刑された時、上のお言葉を発せられました。長い時を経てではなく、即座のことでした。自分たちが犯した罪の当然の報いを神から受けるであろう彼らのために、彼らの赦しを神に乞われるとは!私たちは聖霊の助けによって、キリストと同じ愛を頂けるのです。