2018年12月2日
2018年12月2日 「闇の中に輝く光」 イザヤ書9章1~6節
「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の 父、平和の君」と呼ばれる。」(新改訳イザヤ9:6)
今日から、アドベント(待降節)に入りました。光といのちの根源であらせられる御方が、闇と死の世界に、無力な赤子として生まれて下さいました。この事実をもう一度考えてみたいと思います。さて、預言された御言葉の時代背景は、アハズ王の率いる南王国ユダの危機です。
アッシリア帝国の脅威を感じたアラムと北王国イスラエルは反旗をひるがえし、ユダは同盟に加わろうとしました。そこで先手を打ったアラムとイスラエルが攻めてきたのです。その時主が、預言者イザヤを遣わして「落ち着いて、静かにしていなさい。恐れることはない・・。」と言わせたのです。しかし不信仰なアハズ王とユダの民は恐れたのです。そして信仰に立ち返って平安を得るのではなく、人間の力に頼ってアッシリア都の有効関係を深めて行ったのです。さて現代はどうでしょうか?争いや戦争がなく平和な時代でしょうか。いいえ、とんでもありません。「もはや戦後ではなく戦前である」と言われて久しく、世界的に見れば国と国、民族と民族が敵対しています。何かのきっかけで第3次世界大戦がおこる可能性も決して低くありません。また国内でも「・・戦争」や、貧困・格差の問題、結婚の高齢化や離婚率の問題、自然災害や人災・・不安と恐れがいたるところにあります。イザヤの預言は今もいきています。信仰に立ち返ってこの御方と共に歩むか(インマヌエル)?アハズ王のように自分の力に頼るか?今一度自分に問いたいと思います。