2019年2月10日
2019年2月10日 「助け主が来るまで待ちなさい」 使徒言行録1章3~5節
「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けら れるからである。」(使徒1:4b・5)
イエス様がこのように命じられたのは、復活して40日がたち、使徒たち(12弟子たち)と食事をしていた時です。これは非常に不思議な光景です。十字架の上で祈られ、血を流された御方。亜麻布で包まれ、岩に掘った墓穴の中に納められた御方。3日目に墓が空っぽだ、復活されたと女たちが騒いだ御方。その御方がまるで何事もなかったかのように、平然と依然と同じように自分たちと食事をしておられる・・いえ、決して同じではありません。以前はこの御方はイスラエル解放の希望でした(ルカ24:21)。この御方についていけば何とかなると思っていたのです。しかし今は、この御方とならばどんなことでもできると思っているでしょう。もちろん今の彼らには事実を受け止めるのが精一杯で、復活の意味も、今イエス様が話しておられる「神の国」についても十分に理解していないかもしれません。神の国は公生涯の始めに「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(マル1:15)、と宣べられたように、また、今日実現したと言われたイザヤの預言も、神の国のことでした(ルカ4:18~21)。今度は、イエス様が十字架の上で完成して下さった神の国を、弟子である彼らが行いではなく信仰によって受け取れることを身をもって示していかなければならないのです。その為に必要なのは、聖霊様であり、弁護者である御方を(ヨハ16:7、14:16)待つことなのです。