2019年2月24日
2019年2月24日 「父の涙」 ルカによる福音書15章11~24節
「わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している。」 (エレミヤ31:3口語訳)
22日(金)は、神原明美さんの命日だったそうです。慈しんで育てられ、幸せな人生を歩んで欲しいと願われ、楽しみにされておられたことと思います。その大切な愛娘さんが、病のために、若くして召されるとは!ご両親の悲しみはいかばかりだったでしょうか。子どもを与えられなかった私たちでしたが、小さないのちを守る会を通して、一人の男の子を授かり親とされた事により、単なる夫婦が、家族とされ、子を育てるという大きな喜びを味わせて頂きました。子の成長に一喜一憂し、今年成人となろうというのに、心配は限りがありませんが。今日の箇所は、イエス様の例え話の中でも有名な放蕩息子というお話しです。このお父さんは、二人の息子を、深い愛をもって育て、見守って来たのでしょう。何よりも、子どもの幸せを願っていたと思います。ところが、突然下の息子が、相続分の生前贈与分をくれと言い出したのです。ここにいれば、何の不自由も不足も無いのに・・・それらをお金に換えて、出て行きました。思春期だから親の言うことを聞かないのは仕方がないとどこかで思いつつ、私の子育てが間違っていたんだろうかとかと悩み、毎日心配し、涙にくれていたのではないでしょうか。一日も早く、帰って来て欲しいと願っていたでしょう。その息子が、放蕩の果てに落ちぶれ、雇って欲しいと帰って来ました。またこの子が財産を奪ってしまうかも知れないのに、父は大喜びで迎えました。無条件の、無限の愛をもって愛していたからです。