2019年4月14日
2019年4月14日 「父よ、彼らを お許しください」 ルカによる福音書23章26~38節
「その時、イエスは言われた。『父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。』」(23:34)
今週は、受難週です。今から約2千年前、33歳のイエス様が、子ロバに乗ってエルサレムの都に入城し、群衆から「ホサナ」と迎えられた日曜日(パームサンデー)から、死を打ち破ってよみがえられた次の日曜日イースター(復活祭)の前日までです。この出来事は4つの福音書と言われる伝記のようなものに記されていますが、大きな違いは、別紙を見てもらえればわかるように、この受難週から復活までの8日間に多くの紙面が割かれています。また、「福音書」と呼ばれているように、私たち人類にとって福音(良き知らせ)の中心となる重大な出来事が記されているのです。では今日はその中の一つの出来事・・十字架の7言と言われている1言目から、共に福音について考えてみたいと思います。①「父よ」・・神様のことです。3月に教会員が召され大勢の方が集まりました。そこで人は死んだらどうなるのか?と問いました。勿論様々な考えがあるのでしょうが、聖書は「人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっているように、」(ヘブ9:27)と書いてあります。その裁く御方が、父と呼ばれている神さまなのです。②「彼らを」・・民衆?議員たち?それとも兵士たち?いいえ、私たち全ての人です。エッ、変でしょう。この出来事は、時間・場所限定じゃないの?自分たちは律法も知らないし・・そうではありません。彼らとは良心を持つ全ての人を指すのです(ロマ2:14・15)。③「お赦しください」とは、宣言です。イエス様は良心に従い切れない全ての人の身代わりとなって死の裁きを受けられ、裁きは終わったと言われたのです。