2019年4月28日

2019年4月28日                「復活の事実」                コリントの信徒への手紙一 15章12~20節

「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。」(15:20)

キリスト教は、死人がよみがえったとか変なことを言わなきゃ、いい宗教なのに・・・と言われる方もいらっしゃいます。しかし、残念だと思われているその事実こそが、キリスト教にとって、ポピュラーなクリスマスよりも重要な出来事だったのです!この間東京の池袋で、87歳の高齢男性が運転する車が暴走し、若い母子2人が死亡、10人が怪我をした事故がありました。亡くなった母子の遺族男性は、「たった一瞬で私たちの未来は奪われた」と無念さを訴えられました。朝出かける時に挨拶を交わし、昼もテレビ電話で話し早く帰るからと電話を切ったのが最後となったのです。死を迎えるのは年齢の順番とは限りませんし、あと何十年は生きられるという保証はないし、今日一日でさえも無事に終えることが出来るか分かりません。人類にとって、究極の絶望が死でした。弟子たちも、きっと何か大きなことをしてくれると望みをかけていた先生が、あっけなく死刑となり絶望の中にいました。それから3日目の朝、事態は急転します。沢山の弟子たちや女の人たちが、よみがえった先生に会ったというのです。この事実は何を意味するのでしょうか。それは、絶望は希望となり、死は終わりではなくなったということなのです。そしてこのことは、私たちにも復活の命が与えられる見本となったのです。

2019年05月01日