2019年9月1日
2019年9月1日 「コイノニアー聖書的共有」 使徒言行録4章32~37節
「使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しした。そして、神の恵みが一同に豊かに注がれた。信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。」
(4:33、34)
イスラエルの社会の中でも彼らの集団は異質でした。この集団を守るだけではなく、この社会に影響を与えるために彼らは強く雄々しくあらねばならなかったのです。一つは、主は「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。・・信じる者には次のようなしるしが伴う・・。」(マル16:15~18)と言われました。彼らが求めたのはこの約束の成就でした(4:30)。もう一つは、「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたが私の弟子であることを、皆が知るであろう。」(ヨハ13:34、35)と言われた、主に在る交わりの究極のカタチでした。実際にコイノニア(ギリシヤ語)には、交わり、共有、シェアなどという意味があるのです。そして、このコイノニアは彼らが迫害によって散らされた後も、現在に至るまでその精神は続くのです。その特徴は①心も思いも一つにして・・胸痛の価値観を持っていたということです。この世の力の価値観ではなく、聖書の愛の価値観を持っていたのです。究極的なはイエス様のように人の役に立ちたいと思っていたのです。②自分のものだと言う者はなく・・「自分だけの」という意味です。自分に命も含めて全ては、授かりものなのです。③主イエスの復活を証しした・・共有が目的でなく、復活の主を証しすることが目的なのです。