2019年12月1日
2019年12月1日 「この命が人の光です」 ヨハネによる福音書1章1~5節
「万物は言によって成った.言によらずに成ったものは何一つなかった.言の内に成ったものは,命であった.この命は人の光であった」(4)
いよいよアドベントに入りました。今年も台風による被害が激しく19号では、関東方面で100名近くの方の命が失われました。先日「小さないのちのドア」代表理事である永原郁子姉の講演で、体内の赤ちゃんは受精後6週で心臓が動き始め、5か月で耳が聞こえ始め、6か月で記録ができるようになるそうです。改めて胎内にいる時も人は人であり、命は素晴らしいと思いました。しかし2017年のデーターでは、946065人の赤ちゃんが誕生し、164000人が中絶されているのです。尤も何時から「人」なのかという議論は残りますが、「天地創造の前に」(エフェ1:4)と書いてあるように、失われた赤ちゃんも人なのです。さて今日はこの命について考えてみましょう。命そのものは、神様にしか創ることのできない尊いものです。しかし軽んじられる命と尊ばれる命があるのです。戦時中は召集令状一枚の軽さだと言われました。ある時イエス様はご自身の命を捨てることによって、私たち人を生かす道を示されました。即ち十字架と復活の道です(マタ716:21~26)。それを止めようとしたペトロを叱責し、この命を神のように人の益のために用いるなら尊ばれ、多くの人のように自分の欲望のために用いるなら失うと言われたのです。