2016年8月28日

2016年8月28日     「なぜ?彼は良くなったのか?」          ヨハネによる福音書5章1~9節

「イエスは言われた。『起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。』すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩き出した。」(ヨハネ5:8,9)
 大勢の病人や障碍を持っている人たちが集まっている場所がありました。今の日本のように福祉が発達しているわけではありません。しかし、さすがに神様を信じている国です。彼らを支える人たちがいたのでしょう。そしてここに38年も病気の治らない人がいました。もしかしたらここで一番苦しんでいる人かもしれません。そこにイエス様が来られて、当たり前すぎて不自然にすら感じる質問をされました。「良くなりたいのか」と。あなただったらこのような方になんて声をかけますか? どのように接しますか?
 そして、この質問がキッカケとなって彼との関係ができたのです。何が彼の心を動かしたのでしょうか? しかし彼はイエス様の質問には答えず、自分を正当化し、悪いのは自分を支え、親切にしてくれている周りの人だと言いました。すなわち彼は、変わらないことを望んだのです。今のままでも何とか生きて来れたからです。しかし、イエス様はガマンできませんでした。
イエス様は造り主です。この彼も自分の足で立ち、互いに支え合い愛し合う存在として創造して下さったのです。そこでイエス様は、「起き上がりなさい。」と言われたのです。私はあなたもあなたの人生も大切だと思っている。今からでも遅くはない。立ちなさい。そして自分の足で歩きだしなさい。これがイエス様のメッセージではないでしょうか。

2016年09月06日