2016

2016年10月9日      「わたしだ。恐れることはない」            ヨハネによる福音書6章16~21節

「イエスは言われた。『わたしだ。恐れることはない。』そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は目指す地に着いた。」

                                                           (ヨハネ16:20,21)

「五つのパンと二匹の魚」の奇蹟の後、イエス様は群衆に身をゆだねず
一人山へ戻られました。おそらく御自分の心を静め祈るためだったのでしょう。その間に弟子たちは自分たちの使命を果たすために、舟で向こう岸に渡ろうとしていました。向こう岸と言っても北端は7㎞程しかありません。通常は問題なく渡れたでしょう。事実25~30スタディオン(4625~5550m)まで進んでいたのです。ところがそこに「嵐」という邪魔が入り、進めなくなりました。そこにイエス様が湖を歩いてこられ、舟に乗り込まれると、嵐が止み舟が目的地に着いたという5つ目の奇蹟物語です。著者ヨハネは、奇蹟を「しるし」として後で解説したり、意味を説明したりていますが、ここでは事実のみです。なぜでしょうか?必要ないからです。人が目的を達成しようとして行動すると必ずと言っていいほど困難や壁にぶつかります。クリスチャンも例外ではありません。しかしイエス様は、祈りすら忘れてパニくっている私たちのところに来て、「わたしだ。恐れることはない。」(20)と言って励まして下さり、さらに共にいて、目的を達成するまで御力を注いで下さるのです。

2016年10月10日