2016年10月23日

2016年10月23日         「癒し主」              ルカによる福音書5章12~16節

「そうしてあげよう、きよくなれ」(ルカ5:13口語訳)

著名人の中にも、たくさんの方々が、がんという病気と闘っておられます。私の家族や友人、知人もがんで召されました。今や、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ時代だそうです。医学的にも、長年がんの研究は行われてきているのに、なかなか特効薬が出来ません。
イエス様の時代にも、大変な病いと闘っておられる方の記事があります。ここに出てくる方は、「全身重い皮膚病にかかっ」ていたとあります(12)。肉体的にも苦しいものですが、それ以上に、この病気の方々は、社会な苦痛も伴っていました。それは、社会から追放され、人々から隔離されてひっそりと暮らさなければならなかったのです。愛する肉親から引き離され、友人を失い、社会生活も失うことを指します。
汚れた人に触れる人もまた汚れることになります。誰もが近づくことを好まない人間に、イエス様は手を伸ばし触れてくださいました。そして、「御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」との願いに、「そうしてあげよう、きよくなれ」と癒してくださったのです。それは、肉体的回復だけでなく、社会的な回復も与えられました。

2016年10月24日