2016年11月
2016年11月20日 「世に憎まれる方」 ヨハネによる福音書7章1~10節
「世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前に私を憎んでいたことを覚えなさい。あなたがたが世に属していたなら、世はあなたがたを身内として愛したはずである。だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。だから、世はあなたがたを憎むのである。」
(ヨハネ15:18,19)
「仮庵祭」とは、刈り入れを祝うとともに、エジプト脱出の後、40年の荒野での放浪を主が守ってくださったことを記念して行われるものです。「5つのパンと2匹の魚」の奇蹟を体験し、イエスのもとを去って行った人々もこの祭りに参加する途中だったと思われます。ここでイエス様は、実の兄弟たちから意地の悪い言葉を投げつけられ、次のように答えられました。「世はあなたがたを憎むことができないが、わたしを憎んでいる。」(7)と・・どういう意味でしょうか?憎むの対義語は愛するです。兄弟たちはイエス様と一緒に育っても世を愛し、世に従って生きてきたのです。ですから、世人の称賛を得るために祭りに行ったらと勧めたのです。しかし、イエス様は、バプテスマのヨハネが「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」(1:29)と言ったように、世を変えるために来られたのです。その恩恵に与るためには、まず私たちが何者かを知らなければなりません。私たちは神様も御目から見ると、罪人であり、その罪のために死すべき者・滅ぶべき者となったのです。しかし、救いの主が・・