2016年12月4日

2016年12月4日        「不思議な助言者」                イザヤ書9章1~6節  

「ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。 ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。 権威が彼の肩にある。 その名は、『驚くべき指導者、 力ある神、 永遠の父、 平和の君』と唱えられる。」(イザヤ9:5)
 アドベント(待降節)2週目です。街中では華やかなクリスマスムードも高まり、昨日は、市民クリスマスのイベントもありました。しかし、イザヤがメシヤ(救い主)誕生の預言をしたBC700年ごろの南王国ユダは、クリスマスの華やかさの一かけらも無い暗い戦いの時代でした。アッシリア帝国の脅威に対抗するため、アラム(シリヤ)と北イスラエルが同盟を結びました。そして、同盟を拒否した南王国ユダを攻めてきたのです。そこでなんとユダの王アハズはアッシリアに助けを求めたのです。霊肉共にまさに暗闇の時代でした。その最中にイザヤは、「闇の中を歩む民は、大いなる光を見 死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。」(1)と預言をしたのです。その中心は神の権威を持ち、人として生まれた救い主メシアだったのです。その勝利を約束された御方は具体的には、①驚くべき指導者・・不思議な助言者(新改訳)とも訳されています。
それは私たちを助け導くために、不思議をされる御方だということです。②力ある神・・力があるからこそ「神」なのです。③永遠の父・・世に「父」と呼ばれる存在は数限りなくありますが、この御方こそ「真の父」なのです。④平和の君・・戦う目的は平和です。そして神との平和こそ全ての関係の基礎です。

2016年12月20日