主日礼拝メッセージ

2016年3月13日  「母マリヤの信頼」   ヨハネ2:1~11

「ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、『ぶどう酒がなくなりました』と言った。イエスは母に言われた。『婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。わたしの時はまだ来ていません。』しかし、母は召し使いたちに、『この人が何か言いつけたら、そのとおりにしてください』と言った。」(ヨハネ2:3^5)
 ちぐはぐな会話です。母マリアはイエス様に事実を伝え、イエス様は事実に含まれた要望を断り、母マリアはそれでもイエス様が何とかしてくれると信頼して、召使たちに手伝うように命じたのです。結果、イエス様は驚くべき方法でぶどう酒を用意され、母マリアを、ひいては婚礼の2人や主催者側の人々を助けられたのです。「驚くべき方法」とは奇蹟のことであり、水がめ(78~117ℓ×6つ)の水を「良いぶどう酒」(10)に変えられたのです。いったい母マリアは、イエス様が奇蹟を起こせる方だと知っていましたか?「いいえ」イエス様が生まれて30年、これが最初の奇蹟なのです。母マリアは、ぶどう酒を用意する方法を指示しましたか?「いいえ」事実と、必要を求めただけです。では、母マリアは、イエス様がどんな方だと知っていましたか?「はい」おそらく夫ヨセフは早く召されたのでしょう。弟や妹たちが路頭に迷わないように大工として家や母を支えてきたのがイエス様なのです(マタ13:55・56)。そこにあったのは「信頼」です。この「信頼」こそがイエス様の御手を動かすのです。

2016年04月04日