主日礼拝メッセージ
2016年3月20日 「あなたを愛される方」 ルカによる福音書22章54~62節
「わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し、変わることなく慈しみを注ぐ。」(エレミヤ31:3)
昨日、県下の公立高校の一般入試の合格発表がありました。推薦も含めて、願っている所に全員入れるわけではありません。ふるい分けられます。イエス様が十字架にかけられる前夜、ペテロに「シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った・・・」(22:31,32)と言われました。その時ペテロは、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」と本気で強がります。しかしイエス様は、あらかじめ「ペテロよ、あなたに言っておく。きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と予告されました。翌日、予告されたことが現実となります。その時ペテロは、激しく後悔の涙を流しました。しかし、そこには主の愛の眼差しがありました。人は多くの弱さがあり、失敗を重ねます。一番悲しいことに、私たちは自分自身の姿がよく分かりません。神様は、たとい自分が分からず、どうしようもない失敗をした者も見捨てず、愛し、回復してくださいます。その愛は、ペテロのように口先だけや気持ちだけでなく、十字架を通して、愛するとはどういうものかを現実に表してくださったのです。