2017年3月12日

2017年3月12日               「信用vs信頼」                 ヨハネによる福音書12章35~43節

「イエスは言われた。『光は、いましばらく、あなたがたの間にある。暗闇に追いつかれないように、光のあるうちに歩きなさい。暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。』」(ヨハネ12:35、36a)
イエス様は、上記の御言葉を語った後「立ち去って彼らから身を隠された。」と書いてあります。それは彼らがイエス様を信じなかったからです。しかし正確には「とはいえ、議員の中にもイエスを信じる者は多かった。」(42)と書いてあるように、彼らは信じてはいたのです。では「光を信じなさい」の信じなさいとどこが違うのでしようか?「あなたたちは、光を持っているうちに光を信じなさい<光に対して信仰を持ちなさい、光に堅くついていなさい。≪より頼みなさい≫>。(詳訳聖書)・・ここでは、同じ「信じる」でも「信用する」と「信頼する」の違いがあるのではないか思います。さて「信用」とは経歴や実績・評判など過去の出来事をベースにします。関係としては「ギブ&テイク(与えて受け取る)」で資本主義はこの考え方で成り立っています。それに対して「信頼」は過去も大事ですが、それ以上に今から後、将来においてその人を頼って身をまかせて行く強い決心が必要になります。考え方としては「ギブ&ギブ(与えて与える)」で友人や恋愛の関係になります。つまり文脈から言えば、イエス様は「信用」に値しない私たちに、ご自身の身をゆだね「信頼」しなさいと言って下さったのです。

2017年03月17日