2017年5月14日
2017年5月14日 「ペトロの関心事」 ヨハネによる福音書13章36~38節
「すると主は、『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましよう。・・なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」(Ⅱコリント12:9,10)
愛する谷口厚子姉を、イエス様の元にお返ししました。悲しい事です・・特に遺族の方々には耐えられないくらい悲しいことですが、決して不幸ではありません。なぜならここから永遠が始まるからです。厚子姉は華やかな生涯を送られたわけではないようです。聞くところによるとむしろ「弱さ」を感じておられたのではないでしょうか?それでも笑顔と「ありがとう」を忘れないお方でした。ここに登場するペトロも別な「弱さ」を持った人物でした。イエス様は11弟子たちに(ユダは出ていきました)「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。・・」と言われましたが、ペトロの関心事は「主よ、どこへいかれるのですか。」でした。「人間はみな自分の見たいものしか見ようとしない」(シーザー)と言いますが、まさにその典型でしょう。「あなたのためなら命を捨てます」ペトロはここで何を言いたかったのでしょうか?もしかしたら彼は自分の強さと、ほかの弟子たちとは違う(自分の方が優れている・偉い)ことを示したかったのかもしれません。しかし、イエス様が彼に求めたのは自分の弱さを知ることでした。「弱さ」を知らなければ、他人を愛そうと思わないし(相手を思いやること)、他人を自分より優れたものと考えなければ(フィリピ2:3)実際に愛することが出来ないのです。